RED GLOBE

ひとつの答え 答えのひとつ

気がつくと随分更新していなかった。まだ正月の記事だった。

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この時期、大学の仕事は確かに忙しい。
学生にとってはどの学年も最後の制作があり、作品展がある。
アドバイスして、手を貸してやり、そして評価する。
何かが生まれ、完成して展示されるのを手伝うのは楽しい。

ただ評価する側にいるということが、未だにまだ慣れず違和感を感じる。
懸命に作り出された誰かの心の片鱗みたいなものの
何をどんな基準で評価すればいいのだろう?

どれだけ出席したか、どれほど巧みになったかが評価なら簡単だ。
自分なりに感じた感想ならなんとか述べられる。
そもそも、アートって何なんだ?って
これまで自分に何度問いかけただろう?
明確な答えを見つけ出せたのだろうか?私は。

釈然としないまま繰り返しているうちにここに来て、誰かを評価する。
いつの間にそんなに偉くなったんだろう?
とか考える。

美術にも歴史がある、人類の歩みと同じくらい太古からずっと
今日まで続いていることに意味がないとは思わない。
価値観も普遍だとは思わない、一時の評価なんて簡単に覆る。
だから、難しい。

大学での作品の評価は、大抵それぞれの作品と作者を取り囲み合評がありそこで行われる。
作者が制作意図を述べて、質疑応答が繰り広げられる。
彩られ、かたち作られている完成した作品
その美しさや出来映えを評価するのだと思うと少し違う。上手下手を競っているのではない。
明快なコンセプト、巧みなプレゼン、それだけでもない。
本来言葉にならないことを作り描くわけだから、喋れることなどあまりないはずだ。
自分でする説明なんて陳腐なものだし、意図通りに出来たものは想像を超えてはこない。
上手く言葉に出来ないものも当然いるわけだ。

それで、最近ちょっとした出口をみつけた。
答えと言えないほどの些細なことなのだが
作品を創り、表現するということは大げさな行為ではなく
なにか熱を伝えるようなことなのかも、ということを。
何かに打ち込むと熱を帯びてくる。
その熱は熱いのか、暖かいのか、冷たいのか、心地いいのか
それはその作品次第、作者次第
評価すべきことは、その熱をどれだけ伝えようとしているかだ。
それは見えないものだけれど、かならず伝わってくることだ。
そう思う。

なんかもう少しうまい言い方があるような気がするので
まだ、誰にも言っていないけれど。。。
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by red-globe | 2011-01-27 17:55 | 心境