RED GLOBE

カテゴリ:制作( 154 )

HOT POT Project をまとめておくと

f0107315_17142225.jpg


f0107315_1713556.jpg


そもそもこのプロジェクトは、1ヶ月程前にひょんなところから始まった。
それは、学内に高校生を招き
「芸術系大学とはどんなところか?という体験講座をするのですが、
なにかスライドレクチャーのようなことでも、」という要望。
なにも珍しいことでもない、よくあることで
高校に出向いてやってきたことでもあるし、安易に済ますこともできる。
ただ、今回はなんだか気乗りしない、でもその理由だけで断ることもできない
作家でありたい自分と、いわゆる教員、給与所得者としての自分
その間でうまく折がつかないところがあった。

それは他でもない3.11以降の自分探し、自己嫌悪、
閉塞感にさいなまれていたことがあると思う。
それは、大学という組織も同じ、国というさらに大きな社会も同じ
今まで正論だとされてきた安全神話は、暗転模索している。
さてどうすればいいのか?
ちゃんとしておきたい、どうしても。
埋められない空虚をこのままにしてはおけない。

高校生といえば、多感な年頃であり大人でも子どもでもない
自己はあるが選挙権がない、ということだ。
彼らを前にして、大人になった自分が何かはぐらかしてはいけないと思った。
今目前にある事実を、同じ時代を生きるものとして語らずにはいられない。
それをしなければおそらく前にも後ろにも進めないのだ。

表現したいことは、目線を変えてみようということ。
作品の横に立つと何だか不確かな感情をもち、なんだろう?と思うだろう。
見渡すと湯立ったやかんが眼にはいり、何か物語がありそうに見える。
建物の4階から見下ろすと、全体が俯瞰できる。
これは一目瞭然のメッセージで、言葉は無意味である。

ひとつの考えを押しつけるわけではない
その点アートは言葉ではない分自在である。
考えることを学ぶ
大学というのは、そういう場所だ。
[PR]
by red-globe | 2011-12-20 17:58 | 制作

HOT POT Project

12月17日、一日だけ公開のプロジェクトに向け進行中
タイトルを、HOT POT Project
もとはもっと長ったらしく、これでもか!的な仮称でスタートしたが
言い得て妙なタイトルを付けて頂いた。

そもそも時間がない、なのに最近どこか意固地になって
自分を追い込むように、戦うように仕向けている気がする。
いつもどこか落ち着かないのだ。
それは焦りかもしれないし、反省かもしれない。
挑戦とも言えるし、反抗ともとれる。

相手は勿論自分自身
何もせずにはいられない性分。

f0107315_2216197.jpg


一日8基のノルマがあり、休んでる暇がないぞ。
[PR]
by red-globe | 2011-12-10 22:33 | 制作

OB展開催、出品中

展覧会のご案内です。
U.S.E 4 Uryuyama.Sculptors.Exhibition
9月20日(火)ー10月2日(日) 12:00-19:00 月曜休廊

京都 ギャラリーマロニエにて開催中です。

京都造形芸術大学の彫刻コース、OB展に出品しています。
といっても、私はOBではなく非常勤講師で長年お世話になっていました。
それももう6年前の話、小さな街の狭い業界のご縁は
すぐに何処かで、必ず繋がっています。

お近くにお越しの際は、是非ご高覧下さい。

f0107315_12341970.jpg


怪しげな蛸が「鍵」の上で、お待ちしています。
[PR]
by red-globe | 2011-09-22 12:36 | 制作

蛸三昧

f0107315_17514920.jpg


最近の制作テーマというか、モチーフは蛸
普段、海中に棲んでいるその艶姿を拝見する機会は、ほぼない。
せいぜい魚屋かマーケットの鮮魚売り場で、
赤紫にそっくり返って茹で上がったそれしか眼にしない。
艶姿と書いたが雄姿かもしれないし、雄雌の区別も解らない。
だが、しかし
そこがいい。
想像させてくれる、イメージをかきたててくれる余白が多い。
8本の足が触手のようで、なのに足なのも良い。
軟体で吸盤なんかがついてるのも良い。
まとわりついてくるあの執拗な感じもいい。
そう、磯だと意外と出会ったりする。
泳ぐのは決して上手くなく、容易に捕まえられる。
食ってやろうかと思うが、やっぱり放してやりたくなる。

などと、色々書いてみたが、制作中です。
[PR]
by red-globe | 2011-09-01 18:14 | 制作

美京都なかむら展のご案内

f0107315_1718636.jpg


昨年に引き続き京都のギャラリーなかむらで6人展をやります。
本日搬入でしたが、すっきり収まりました。
お近くにお越しの折には是非ご高覧下さい。

8月18日ー9月11日 11:00ー19:00月曜休廊
陶芸、彫刻、版画の変わったメンバーです。
[PR]
by red-globe | 2011-08-17 17:42 | 制作

電脳世界

f0107315_0492028.jpg


更新を怠っていたのは、忙しいから。
本当のところ、私の仕事はパソコンからは遠い。

学生時代、と言うと1980年代は
まだコンピュータがパーソナルではなかった時代
デザイン科の友達もその仕事、作品のすべてが手描きだった。
今では到底考えられない、筆で線を描き、色を塗る、
そういう時代から卒業して、その友達が真っ黒なマック・ブックを持ち
「Macがあれば、何でも出来る。」と豪語しても
「彫刻はできんやろ。」
そう思っていたが、やっぱり今でも彫刻は手で汗をかき作る。
だからそれに専念すると、ここから遠ざかってしまう。

個展ではないが、夏に2点の作品を完成させたい。
そうなると、どんどんこの電脳世界からは遠くなってしまう。

現実世界では充実しているし、元気です。(笑)
[PR]
by red-globe | 2011-08-08 01:09 | 制作

NoをYesで作る

ひょんなことで時間が出来たのは以前述べたが、
そのできた時間で突っ走るように作った最新作がこれである。

あの3.11 あの日以来、ものをつくる者はみんな無力感に苛まれている。
想いは募るのに、願いは募るのに、答えは No ばかりである。
僕らは政治家ではないし、小説家でもない。
批評家でもないし、できればただ素直に生きたいだけだ。
想いを言葉ではない方法で伝えたいだけ。
そして、有事が起こると真っ先に駄目な自分に向き合う羽目になる。
駄目だ、このままでは駄目
でも自分には何が出来るのだろう?

反核の思いは以前から強く持っていた。No である。
でも。自分の心情としては作品は常にポジティブでありたい。
表現はあくまで Yes
No を Yes で作るのが彫刻である。
悲劇を切り取るのはドキュメンタリー写真で充分、
時間をかけて作るものには No は向かない。
となると隠喩、メタファー。綺麗な花には棘がある、これである。

作品タイトルは「明日への神器」

勘のいい人なら気づいてくれるだろうか?
岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」と一字違いのオマージュであることを。
あの作品のテーマを知っていますか?

「神器」で「三種の神器」を思い出してくれるだろうか?
経済成長盛んな1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が「三種の神器」
豊かさの象徴が家電品、つまり電気である。

高さ4m、この黒い器の上にそびえる白いものが何に見えますか?
ならば、器は何を語るのか?
f0107315_2115844.jpg


展示中
[PR]
by red-globe | 2011-06-15 21:17 | 制作

今はただ作り続けること

こういう時に自分には何ができるのか?と考える。
考え抜いて、とてつもない無力感に苛まれる。駄目だ、アートは無力だと。
とりあえず現状維持、頭を低くして辺りを窺ってじっと我慢の子を決め込む。
良く聞き、良く見て、アイデアが湧くのを待つ。
なにも出来ないのは、まるで被災地を俯瞰視していた報道のヘリのようだ。
目下の現実にあたふたと立ったり座ったりを繰り返している
パタパタと音をたてて。
遠くの方に誰かが見える、だが手は届かない、叫び声もむなしくかき消される。

それでもなにか出来るんじゃないか?
そう考えて毎日作っているものがある。
心で想い、掌中で慈しむように刻んで作る、果実のような種子のようなかたち。
手の中に収める自分に対する安心と、
これが何かに繋がるかもしれない予感のようなものを信じて、
今はただ作り続けている。

f0107315_16154751.jpg


計画
[PR]
by red-globe | 2011-03-27 16:34 | 制作

少し作ってみる。

3月は学年末、学期末で、大学は一番静かなとき
授業も終わり、工房は制作展を終えて帰って来た作品で
ごちゃごちゃになったまま廃墟寸前と思えるほど静まりかえっている。

最近これといって制作していないことに気づくが、
かといって作品に向かう気力が湧いてこない。
こういうときには、無理に作らない。
制作は一種の欲だから、湧かない限り虚しい結果となり、
駄目な気持ちになる。
手慰みのように何か彫りだしてもいいのだが、
衝動的でないときは変に悩んだり挫けたりするもの。
厄介だ。

かつてそんなときにはウクレレとか作っていたっけ、、
そう思って、図面を起こしてみたが、なんか、ちょっと違う。
楽器は音を作ること、それもいまは、ちょっと違う心境。
もっと決まったものを正確に作る方がいい、
結果がはっきりでるものを作る方がいい、
机、椅子、棚などの家具とか、そう、寸法通り、図面通りに作ることに専念出来るもの

それで、額を作り始めた。
以前、枯木又プロジェクトのチラシを作ったとき
描いてもらったイラストの原画があるのだが、それを額装しなきゃと思っていたが
そのままになっていた。それにしよう。
少し厚みのあるボードに描かれているので、普通の薄い額ではない
箱のようなものがきっといいと思っている。

正確に、角がビシッと決まるような仕事は気持ちがいい。
これは技術ではなく道具の問題、工作機械のなせる業
やってみると、案の定いい感じ
創作意欲がふつふつと湧いてきた。これは正解かも。

f0107315_0434229.jpg

[PR]
by red-globe | 2011-03-03 01:22 | 制作

明日から、展覧会

珍しくグループ展に出品する。これ、なんと読めばいいのか?
「美 京都 なかむら」か「京都 美 なかむら」か?
何気なく誘われて、さりげなく受けてしまったので
こんなタイトルとは先日までつゆ知らず
案内状を頂いて、若干引いてしまった。

この画廊、なかむらは
いつもちょっと偉い先生が名を連ねているし
隣で骨董品も扱っているから、敷居が高い。気がしていて
ただ覗くのは場違いな気もしてしまうが
逆に無駄なトークなしですっきりみられるから返って気持ちもいい。

f0107315_22312684.jpg


最近つくづく自分は彫刻をやっていると自負している。
それで上手く作るのではなく、ここという決め所、みたいなことを
とても大事にしている。
始めにコンセプトありきなのだが、それはどうしてもという程のことではなく
あえてこうでしょ、こうあるべきでしょ、という
ストレートよりズレのようなことを考えている。
ひねっている?そう
もともと、少しひねているから仕方ない。
でも、とても素直でシンプルな感情

今回はわりと小さい入魂の作品二点を据え置いて来たので
是非みて欲しい。
一つは会場の真ん中、もう一つは階段を上がりきったところのウィンドウ内
同じ空間ではない、二点の距離が微妙だし
見ようによっては同じ作者とは思えないほど、素材やテクニックの同一性も稀薄
でも、私の中ではストーリーがある。

期間もながいので、三条近辺に行ったときには
是非覗いて欲しい。
[PR]
by red-globe | 2010-08-23 22:42 | 制作