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2010年度版枯木又

週末の枯木又は曇り時々晴れ、僅かに雨という
梅雨時の天気予報を大きく外す仕事日和だった。

本年の枯木又は大地の芸術祭が間の年でもあり
学生主体の展覧会を企画している。
その多くのメンバーは初心、初体験が多い1回生中心である。
企画は、内容的には充分面白そうなのだが
はたしてどれ程の完成度と成果を見せるかが、まだまだ謎でもある。

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プールを使ったアイデアもあり、掃除が始まっていた。
昨年企画倒れだったこのプール、この夏どんな様相を見せるのか?
謎であるぶん期待もまだしようがない。
しかし、坊主ガリの若者はなかなかプール掃除に映える。

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私は何をしてきたか?というと
丸太で椅子を作りたいというグループのために
藪をかき分け山に入ってチェンソーを振り回し
大汗かいて丸太を転がして、トラック運転して、、、
と、前触れも予想もなく大仕事に精を出してきた。

これが、実に気持ちいい。
自然の中で身体を使うことは何とも気が晴れる
ただひとつ、残念なのは体質的に虫に好かれていることと
めっぽう弱いこと。
顔も足も十ッ箇所ほどブヨの餌食になって
腫れたり、かゆかったりで
明日からの仕事は手を抜いてやろう、、、(かな)
と密かに思うほど働いてしまった。
そう、枯木又に行くと休日がなくなってしまう。
がんばり過ぎて、肝心の自分の画像がない。。。
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by red-globe | 2010-07-11 23:39 | 制作

場の存在

作品が成立する条件として、その場との関係はとても大切である。
インスタレーションなどなら、更にその要素は大きい。
なぜそこにあるのか?
そこでなければ成立しない必然性、、とでもいうのか。

先週末枯木又へ行ってきた。
夏の作品の搬出をするためである。
そして、それは初めての決断でもあった。
これまですべての作品は搬出=持ち帰り保管している。
今回の作品は正確には搬出されていない、撤去が正しい。
その場から持ち出しすべて焼失した。

制作以前から、枯木又の作品は恒久性を求めなかった。
そして、搬入もままならず、その場で組み上げることしか選択肢がなかった。
一緒に手伝ってくれた学生には酷だったと思う
一年後には無くなってしまうものを
結構な規模と労力をかけて作ったから。

こだわったのは場の存在である。
この作品はこの場でしか存在できない
仮に持ち帰ったとしても、次の機会はおそらく無いだろう。
演劇や音楽がライブであるのと同様
ここで記憶と記録しか残さないことが
きっと次への活力となる。そう思いたい。

最後の夜、作品の中で眠った。
これも貴重な体験

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by red-globe | 2010-06-29 09:03 | 制作

最近作ったもの

作品ではありませんが、鮮やかな色の革をいただいたので
作ってみました。ブックカバー

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ちなみに中身は本ではなく手帳です。
同じ表紙の同じ手帳を使っている人が多いので(当たり前に)
これでぐっと自分のものらしくなりました。

うん、良くできている、と自画自賛(笑)
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by red-globe | 2010-06-17 13:33 | 制作

搬入修了

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一年ぶりの信濃橋画廊は床が改装されていて真っ白
作品もさることながら空間がいい。作品もさることながら。。。。
真っ白にホワイト・アウトされた空間には作品がなんと引き立つことか
工房で試し組みしたときとは様が違い
若干物足りなさをも感じてしまうのが怖い。
私の作品は小綺麗であるから、真新しさが引き立つ。

真新しいということは、丁度箱から出したばかりの新製品のごとく抜け目がない。
素材の経年変化や、ユーズドの使い込まれた美の方が
こういう空間では映えるのかもしれない。。などと感じつつ

時間足らずでスタートした制作期間は18日半
よくこれで、よくこのスケールの作品を作り切ったと自ら労う程
今回は過酷だった。
土日返上、毎日朝から晩まで休みなく充実していた。
さらに疲れ切った身体とは裏腹に、
精神は軽い興奮状態が続き夜更かししてしまう。

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by red-globe | 2010-03-07 03:26 | 制作

鉄の作業修了

昨日からの鉄の作業、なんとか完成した。
この鉄の部品が今回の作品のとても大切なところである。
これ、何か解るだろうか?
越後妻有ファン、豪雪地帯の出身者なら見覚えあるもの
あの地域の家なら古い家、新しい家
どの家にも、必ずといって良いほど付いている必需品を模している。

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普段木工作業がメインの私にとって、
鉄工室での制作はまるで勝手が違う。
どのくらい違うかといえば、八百屋と魚屋くらいか
仕入れもさばき方も
とても日替わりでは勤まらない違いである。
重さ、音、匂い、神経の使い方、疲れ方、服の汚れ方まで違う。
いつもが「粉」なら今日は「油」である。
だから重装備。

鉄、木、石、あらゆる素材を
同位で同様に扱えるのは彫刻家くらいではないだろうか?
時に色も使う。
私は、この素材に対するスーパーマルチな感覚がとても楽しく
とても好きである。
明日からいよいよ、彩色に入るが天気はどうだろう?
雨は不向きなんだけども。
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by red-globe | 2010-03-02 00:01 | 制作

鉄の部品

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鉄でこういうのを作っている。最初にひとつ叩いたときには
こんな感じでいける、という漠然とした「できる感」があったが
実は数が多い。
そして、出来ればそのかたちを合わせたい。
そうなると途端に難しくなって、6つ程作ってうまく揃ったのが半分
不良品率50%は全く話にならない。

色々工夫して、なんとか手が慣れてくると量産に入ったが
まだ半分くらいで疲れてしまった。
普段使い慣れない素材は調子が出るのに苦労する。

いよいよ残り1週間になってしまって焦りもある。
3月だよ。
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by red-globe | 2010-03-01 01:19 | 制作

個展案内 3月8日〜13日

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吉野央子作品展 展開する空  
Ohji Yoshino Exhibition Spread to the Clear sky

2010年3月8日(月)-13日(土) 11:00-19:00 最終日17:00
信濃橋画廊/大阪


制作中に考えることは、作品のことだけではない。
独りで寡黙に作業しているときに、頭の中ではいろんなことが廻る。

連日熱戦が繰り広げられているオリンピック
今日は女子フィギュアの決勝戦だったので、昼休みをずらしてTV観戦した。
結果はご存じのとおり、浅田真央は「銀」だった。
「金」を獲ったのはキム・ヨナ 最高の演技で完璧、蔓延の笑み、そして涙
すばらしいの一言だった。
一方演技を終えた浅田は、終始浮かない様子でやるせない。
確かに勝負の世界はきびしく冷酷でもある。
それでも、世界2位 憂うことはない。賛美である。

競技は個人である。自分自身との戦い
国家を背負っているプレッシャーは若干19歳の肩には荷が重い。
あそこまで追い込まれている姿は正直辛い。
それは応援かもしれないが
あまりにも「日本が」「日本の」と個人を越えてまくし立てて良いものか?
結果がすべてではない、得点がすべてではない
利害のない祭典になって欲しいと思う。
笑顔で、幸せをふりまくような。。

安藤美姫もよかったよ。
鈴木明子さん、ごめん、見てないです。

○ そう作品の方も順調です。
案内状では1月の作品写真を使っていますが、新作
青空は徐々に展開しつつあります。
ご期待下さい。
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by red-globe | 2010-02-26 23:58 | 制作

ハイペース

新作制作中である。
前回の個展が1月初旬で、今制作中の作品は3月8日から
今度はいつもの大阪、信濃橋画廊で
京都と大阪は近い同じ関西圏なので、同じ作品の再出品はありえない。
こんなつもりではなかったのだが、、
色々事情があるもの。
ハイペースである。

実はどんな作品に展開するか?は1月の個展中にイメージ出来ていた。
作品を眺めながら、ふと浮かんできた。
これ、いいかも。
小学校シリーズで、進化形。
簡単にいうなら、まさにあの小学校が「展開」している。
当初は「展開」というより「回転」だったのだが
「回転」から「雪囲い」に発展した。
この雪囲いに落ち着いたのが先週の話なので
まだ未知数の部分もある。

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これでは何も解らないでしょ?
また進行報告します。
とりあえず、近況報告です。
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by red-globe | 2010-02-22 00:14 | 制作

心残り

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本番は13日ー14日で、実はかまくらの完成を見ていない。
大学業務があり12日に帰路に着いた。
前日に帰るやるせなさといったらない。

毎日津々と雪が降る。外側の造形は翌朝にはすっぽり新雪に包まれる。

そんな中、男女比は3:7で最近の芸大事情を反映しているのに
その7の女性は実にたくましい。
やりたいと手を挙げて来ただけのことはある。
ほぼ肉体労働を苦ともせず、汗をかいて一心不乱で驚かされる。
草食系などと例えられる男性がただ弱いのではなく
精神的持久力に勝る女性は強い。
こういう作業は単発的な瞬発力より長距離走の様な
今日があって、また明日もあるような根気が必要不可欠
前夜飲み過ぎて、二日酔いの彼にはガッカリさせられた。

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直径は7〜8mはありそうなかまくらが3基連なっていて
内ではトンネルで繋がっている。

今日帰ってきた連中にあって聞いた。
「どうだった?うまくいった?」
「いやーほんとに楽しかったっすよ。子ども達が大はしゃぎでした。」

ならば間違いなく成功である。

帰って来た翌朝、窓の外を見て
「えっ、雪がない!」
一瞬驚いた自分は別世界に行ってきたんだと思った。
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by red-globe | 2010-02-16 23:23 | 制作

個展修了しました

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          遙か彼方から

          あの森の土の匂いを想起して
          湿った空気に包まれた
          あの森の記憶の小学校を呼び覚ます

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          あそこにいたのは僅かばかりの時間だったのに
          以前からずっと佇んでいた気になった
          それは何かに導かれたに違いない

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          貴方が覗いた窓から見上げた空は
          薄青く何処までも
          遙か無限に繋がっていたに違いない




今回の個展では
おおよそ会えるはずも無かった人と巡り会うことが出来た。
毎日居たわけではないから
偶然にしても、必然にしてもそういう出会いは出来すぎている。
作品を作り発表するということが
ただ自己満足の極致だと思えばそこまで、これ見よがしなだけ、空回りなだけ。
人に会うためだとすれば、何とも不思議な時間を過ごしたことになる。
随分長い時間、随分遠い時間がむしゃらに作ってきたけれど、
それがこう重ね重ねて、人を束ねて来たんだとすれば
続けてきた意味があったんだと思える。
だからまた、作ることが出来るんだとも思う。

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by red-globe | 2010-01-25 00:25 | 制作