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その先にあるものー犬島

週末、みたび瀬戸内へ はまってしまったかもしれない。
今回は、岡山宝伝港から犬島へ行った。

犬島精錬所美術館は、いわば遺跡をリニューアルした美術館
作家は柳 幸典が三島由紀夫をテーマに展開している。
この美術館、驚いたことはその遺産の部分にあまりふれていないことだ。
作家しかり、建物しかり、この中にはよくある歴史記録展示的なものはない。

建築は、メインルームの空調一切を自然の力でまかなっているとのこと 
ガラス張りの部屋「温」と採光を遮断した部屋「冷」を
煙突の吸い上げ効果を利用して混ぜ合わせているのだという。
中にはいるとその風音を感じ、空気の移動を感じ、それが効果となる。
長く暗い回廊を巡りメインルームにたどり着く、よく言えば期待を高めるうまい演出
悪く言えば遊園地のお化け屋敷といったところ
ただ、確かに言えることは、既存の美術館の作品と向き合う真っ白な空間ではなく
劇場型、体験型は受けるインパクトが強く楽しい。
そして、流石に作品のレベルも高かった。

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美術館周辺の遺産、精錬所跡は整備されているとはいえ
朽ちていく生々しさと荒廃が見飽きない。
海に浮かぶこの島で、かつてどんな生産活動が行われていたか?を考える。
今はあまりに静かに平和にその役目を果たし
崩壊して行くしかないかつての砦のようである。

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余談:
確か岡山に泊まったことがあった気がするのだが、街の印象があまりない。
出張で説明会に行ったと思ったが、違ったのか?
5年程前のことなので、記憶に乏しいのは正直ショックである。
そうそう、と思い立ちこのブログを辿ってみると、ありました!
岡山
文体が今とまるで違い、恥ずかしいような…
もっと日記のように気軽に語っていたのに、最近は論述調?

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by red-globe | 2010-11-30 17:14 | 情景

廃校の魅力

廃校といえば自ずと廃墟になっていく。
使われないものには、置き去りの魂しか宿らないので
精気が失われ、空虚になっていき、記憶だけが残る。

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古い1本の映画を観たときのように、残された物語は余韻を放つ。
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by red-globe | 2010-11-22 16:23 | 物件

元立誠小学校で

昨日から元立誠小学校で、京都学生芸術作品展2010が始まった。
11の大学から100名の学生が出品している展覧会
こちらの委員をしているので、
準備ー搬入ー作品設置の一連業務を手伝っている。

精華からは9名の出品、いずれも大学院生である。
洋画、版画、映像、陶芸そして立体
他コースの学生にふれる機会は意外と少ないのだが、
今回プラン段階から話をあれこれ聞いていると、
それぞれの制作には芯があってなかなか面白い。
そして大学に愛着を持っているのがよく解る。

大学4年間でなし得なかった延長戦
年齢的にも旬であり、迷いつつも成熟していく過程は
とても魅力的に写る。

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by red-globe | 2010-11-20 14:35 | 作品

終われない瀬戸内

先日、二度にわたって訪れた瀬戸内国際芸術祭だが
連日の大盛況で、見逃した作品も多いのも事実。
主催者にとっては嬉しい誤算だったのだろう。
観る側から云えば、大きなストレスであったのだが
自然環境がなんとかカバーしてくれて
ただ、ぼーっと待っていた時間の流れも心地よかった。

会期中は建設中で完成が遅かった作品+建築の新たな試みも多く、
今後どういうかたちで観られるのかも気になっていた。
どうなるか?どうするのか?注目していたのだが
年内はパスポート(鑑賞券)で観覧出来る作品もあるようだ。

ひとりのアーティストに対して、ひとつの美術館。。
実はこんな贅沢な作品はなかなかない。

私はなんとか閲覧できた豊島美術館もそのひとつで
観た者は多くは語らないが、(ネタばらしになるので、まだの人への配慮から、、)
建築が斬新で、あり得ない。
外観から観ても、大きな穴があいているし、中には柱がない。
全面にわたり曲面で、どうやってコンクリートを打ったのかと思う。
しかも、精度が高く、継ぎ目が感じられないのである。
とてつもないスケールの作品で必見である。
とても、面白い。

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犬島と地中美術館もいけてないし、
もう一度、行くのか?どうする?
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by red-globe | 2010-11-01 18:33 | 作品