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今はただ作り続けること

こういう時に自分には何ができるのか?と考える。
考え抜いて、とてつもない無力感に苛まれる。駄目だ、アートは無力だと。
とりあえず現状維持、頭を低くして辺りを窺ってじっと我慢の子を決め込む。
良く聞き、良く見て、アイデアが湧くのを待つ。
なにも出来ないのは、まるで被災地を俯瞰視していた報道のヘリのようだ。
目下の現実にあたふたと立ったり座ったりを繰り返している
パタパタと音をたてて。
遠くの方に誰かが見える、だが手は届かない、叫び声もむなしくかき消される。

それでもなにか出来るんじゃないか?
そう考えて毎日作っているものがある。
心で想い、掌中で慈しむように刻んで作る、果実のような種子のようなかたち。
手の中に収める自分に対する安心と、
これが何かに繋がるかもしれない予感のようなものを信じて、
今はただ作り続けている。

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計画
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by red-globe | 2011-03-27 16:34 | 制作

あれから  Love me tender

あれから、
卒業式があって晴れて門出を迎えた諸君、おめでとう。
そのときにも話したけれど、もう一言つけ加えておきたい。
今、学んで欲しいこと。

若い世代はきっと今まで、原子力発電所のことを良く知らされずに育ってきたのではないか?
近年の教育では、CO2削減がもっぱらの課題で、CO2削減が環境問題の代名詞であり
その図式のなかでは、温暖化防止への有効策として、電気と安全な原子力発電は優等生だと
そう知らされてきたから、仕方ないことかもしれない。
そして、それは世界の流れでもある。

原子力のこと、放射能のこと
本当のことを知って欲しい。有事の今、しっかり学んで欲しい。
何が危険なのかを知って欲しい。
友達と話して欲しい。

よく考えよう、よく学ぼう、
今何が起こっているのか毎日見据えて欲しい。
変わらなきゃいけない。



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by red-globe | 2011-03-25 15:06 | 心境

がんばろう!

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できることは祈ること、願うこと、その願いが届くこと。
がんばろう!今、私達が日本を支えるために

西日本は幸い震災の影響はない。
日本はくの字に折れていて、間にフォッサマグナがある。東とは別地盤だというのを実感する。
そして、原発の安全神話が崩れたことを、深く悔やみ、考えを新たにする局面を迎えた。

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by red-globe | 2011-03-15 11:24 | 心境

木が来る。

木が来ると気が満ちる。

先日名古屋で買いもとめた木が届く。
実習用にクスばかりを5本と自分用に2本、材木置き場が久しぶりに充実する。
向こうでみるより遙かにカサがあるので、四時間程かけてフォークリフトで積み直す。
綺麗にまとめるのは一苦労だが、巨木を相手に重機を操るのは楽しい。
割と綺麗に積めて満足、充実である。
これほどあっても使い出すと2年も持たない。
目の前にいい素材があると、学生も触手が動くらしい。

ツンとした独特の匂いがする香木で、鑿当たりがとてもよく、彫刻に向く。
樹齢は30年から50年くらいか、
クスは植林するタイプの木では無いし、用途も極限られているから
売る目的、使う目的ではなく、なんらかの訳があって伐られたわけだ。
ともすると、もったいない、可哀想と云われがちの素材である。
木には魂が宿るとも云われるし、鎮守の森のもこもこした大木にはクスが多い。
トトロの住んでいる木、というと実感が湧くだろう。
心してかかれ。

20代の彼らにそんな話もしてやらないといけない。

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by red-globe | 2011-03-04 20:25 | 情景

少し作ってみる。

3月は学年末、学期末で、大学は一番静かなとき
授業も終わり、工房は制作展を終えて帰って来た作品で
ごちゃごちゃになったまま廃墟寸前と思えるほど静まりかえっている。

最近これといって制作していないことに気づくが、
かといって作品に向かう気力が湧いてこない。
こういうときには、無理に作らない。
制作は一種の欲だから、湧かない限り虚しい結果となり、
駄目な気持ちになる。
手慰みのように何か彫りだしてもいいのだが、
衝動的でないときは変に悩んだり挫けたりするもの。
厄介だ。

かつてそんなときにはウクレレとか作っていたっけ、、
そう思って、図面を起こしてみたが、なんか、ちょっと違う。
楽器は音を作ること、それもいまは、ちょっと違う心境。
もっと決まったものを正確に作る方がいい、
結果がはっきりでるものを作る方がいい、
机、椅子、棚などの家具とか、そう、寸法通り、図面通りに作ることに専念出来るもの

それで、額を作り始めた。
以前、枯木又プロジェクトのチラシを作ったとき
描いてもらったイラストの原画があるのだが、それを額装しなきゃと思っていたが
そのままになっていた。それにしよう。
少し厚みのあるボードに描かれているので、普通の薄い額ではない
箱のようなものがきっといいと思っている。

正確に、角がビシッと決まるような仕事は気持ちがいい。
これは技術ではなく道具の問題、工作機械のなせる業
やってみると、案の定いい感じ
創作意欲がふつふつと湧いてきた。これは正解かも。

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by red-globe | 2011-03-03 01:22 | 制作