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RED GLOBE

バカは没頭している人である

関西でいうところのバカは褒め言葉である。

バカは没頭している人である。

私はサッカーのことはあまりよく知らないが
サポーターは一種のバカだと言える。

その狂信的なファンが敬愛してやまない選手に三浦知良がいる。
キング・カズ、その人もサッカーを愛してやまない日本の最年長プロサッカー選手
歳の問題はさておき、続けていることはやはり凄いことだ。
先日ニュースで、彼を東京ヴェルディ(元ヴェルディ川崎)に移籍させたい
もう一度ヴェルディでプレーしている彼を観たいという話を報じていた。
1992年、Jリーグ開幕の黄金期を築いた彼のプレーを
かつてと同じ色のユニフォームでもう一度観たいと思う心境は
ファンならずともよく解る。
そこに自己投影できる世代、40代なら尚更である。
カズにいつまでも現役でいて欲しいと思うし、
自らもそうでありたいと思う。
それが、キング・カズたる所以だろう。

もう一人、世代は異なるが中田英寿という選手がいた。
彼は絶頂期、ピークと思われる時に現役引退をした。
彼もまたサッカーを愛しているのはその後の活動をみてもよく解る。
自らの海外経験を生かし、活動の軸足をサッカーから社会活動に移して
新たな人生を踏み出したことは尊敬に値する。
おそらく中田もプロサッカー選手としてまだまだやれるだろうに
ファンは彼の強い意志を察してか、現役復帰を望む声はあまり聞かない。

二人を比べ例えるのには無理があることは承知の上で
今自分の仕事をいつまで続けるのか?
続けるべきか?続けられるのか?と自問してみる。
できることなら続けたい、一生掛けてでもやり遂げたい。

私は一生バカでいたい。あいつは本当にバカだと云われたい。
没頭していたいのである。
# by red-globe | 2013-06-22 17:48 | 心境

入り用

入り用_f0107315_12534367.jpg


思うところがあって、久しぶりに書いてみる。

入り用があって、増えているギターの一つを手放そうかとアトリエから引き上げてきた。
一番弾かなさそうなものを。

楽器はただ並べて飾るコレクションではなく、弾くものである。
ただ数が多くなると、あまり弾く機会がないものが増える。
数が多い、それは大抵3以上かも知れないと思う程
普段使いは2〜3に限られてくる。
それ以外のものは、普段用をなさない可哀想なものになってしまう。

引き上げてきたものを久しぶりに、2年ぶりくらいかもしれない
そっとつま弾いてみると、これがいい感じなので困る。
エレキギターだがフルアコと称されるタイプは
ボディが共鳴してアンプを介さないでもその善し悪しがわかる。
楽器としては作りも良くとてもいい状態に保たれている。

楽器には、中古、ビンテージと言われる市場があり
経年変化を良しとするエイジングという考え方がある。
作られた時からすでに生き残りが始まっていて
同じ材で作られていても同じ条件で保管されていても、
年が経つにつれ変化は異なる。
音も枯れてきてよくなると言われている。

この辺りが木製品の特徴でもあり、魅力でもある。
木は製材されてからも、製品化されてからも年々変化していくからである。

このギターには非がない、一度手放すと二度と取り戻せることはないだろう。
そう思うと、何が入り用なのかよくわからなくなって
結局別の方法を考えることにした。
# by red-globe | 2013-06-17 12:49 | 心境

卒制シーズン到来

忙しさにかまけて、それとFacebook
あそこの情報交換と近況報告の早さは並ではない。
そうなるとブログは自ずと更新怠慢になる、と自己弁護。

大学は卒展作品、進級展作品制作の季節。
どちらかと言えば現場板付きだった私も、ようやく制作補助から解放されつつある。
立体の場合、言葉だけで指導をすますことは殆どなく
あくまでも補助、あくまでもお手伝いとしながら
師匠と弟子の力量の差で反転し、ついぐいぐいとサクサクと作ってしまう。
できるなら自分で作れ、でも、できないから仕方ない。
絵画系なら筆をとり手を貸すことはないだろう。
彫刻系は筆が刃物であり大型機械だから、
誤って弟子が指をとばすと師匠の首がとびかねない
そういう時代かもしれないし。最近。
自己責任は誰かの裏打ちあってのこと。

ところで、そんな3回生の進級制作展が始まった。
昨日は合評会があった。
まだまだ、まだまだの多い3年目の20代
悩みつつ、悩ませつつ、それでも一応の結果展である。

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京都四条室町下がる西側の「室町アートコート」にて、日曜日まで
ウインドウから覗くと見慣れた巨大な造形物が迎えてくれるはず。
# by red-globe | 2012-01-26 15:28 | 業務

HOT POT Project をまとめておくと

HOT POT Project をまとめておくと_f0107315_17142225.jpg


HOT POT Project をまとめておくと_f0107315_1713556.jpg


そもそもこのプロジェクトは、1ヶ月程前にひょんなところから始まった。
それは、学内に高校生を招き
「芸術系大学とはどんなところか?という体験講座をするのですが、
なにかスライドレクチャーのようなことでも、」という要望。
なにも珍しいことでもない、よくあることで
高校に出向いてやってきたことでもあるし、安易に済ますこともできる。
ただ、今回はなんだか気乗りしない、でもその理由だけで断ることもできない
作家でありたい自分と、いわゆる教員、給与所得者としての自分
その間でうまく折がつかないところがあった。

それは他でもない3.11以降の自分探し、自己嫌悪、
閉塞感にさいなまれていたことがあると思う。
それは、大学という組織も同じ、国というさらに大きな社会も同じ
今まで正論だとされてきた安全神話は、暗転模索している。
さてどうすればいいのか?
ちゃんとしておきたい、どうしても。
埋められない空虚をこのままにしてはおけない。

高校生といえば、多感な年頃であり大人でも子どもでもない
自己はあるが選挙権がない、ということだ。
彼らを前にして、大人になった自分が何かはぐらかしてはいけないと思った。
今目前にある事実を、同じ時代を生きるものとして語らずにはいられない。
それをしなければおそらく前にも後ろにも進めないのだ。

表現したいことは、目線を変えてみようということ。
作品の横に立つと何だか不確かな感情をもち、なんだろう?と思うだろう。
見渡すと湯立ったやかんが眼にはいり、何か物語がありそうに見える。
建物の4階から見下ろすと、全体が俯瞰できる。
これは一目瞭然のメッセージで、言葉は無意味である。

ひとつの考えを押しつけるわけではない
その点アートは言葉ではない分自在である。
考えることを学ぶ
大学というのは、そういう場所だ。
# by red-globe | 2011-12-20 17:58 | 制作

HOT POT Project

12月17日、一日だけ公開のプロジェクトに向け進行中
タイトルを、HOT POT Project
もとはもっと長ったらしく、これでもか!的な仮称でスタートしたが
言い得て妙なタイトルを付けて頂いた。

そもそも時間がない、なのに最近どこか意固地になって
自分を追い込むように、戦うように仕向けている気がする。
いつもどこか落ち着かないのだ。
それは焦りかもしれないし、反省かもしれない。
挑戦とも言えるし、反抗ともとれる。

相手は勿論自分自身
何もせずにはいられない性分。

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一日8基のノルマがあり、休んでる暇がないぞ。
# by red-globe | 2011-12-10 22:33 | 制作