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RED GLOBE

搬入修了

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一年ぶりの信濃橋画廊は床が改装されていて真っ白
作品もさることながら空間がいい。作品もさることながら。。。。
真っ白にホワイト・アウトされた空間には作品がなんと引き立つことか
工房で試し組みしたときとは様が違い
若干物足りなさをも感じてしまうのが怖い。
私の作品は小綺麗であるから、真新しさが引き立つ。

真新しいということは、丁度箱から出したばかりの新製品のごとく抜け目がない。
素材の経年変化や、ユーズドの使い込まれた美の方が
こういう空間では映えるのかもしれない。。などと感じつつ

時間足らずでスタートした制作期間は18日半
よくこれで、よくこのスケールの作品を作り切ったと自ら労う程
今回は過酷だった。
土日返上、毎日朝から晩まで休みなく充実していた。
さらに疲れ切った身体とは裏腹に、
精神は軽い興奮状態が続き夜更かししてしまう。



最後の数日、追い込みでは
大学に自分の作品を整理に来た卒業生を巻き込み
おかげさまで今日を迎えられた。ありがとう
そして、次に会うのは卒業式になるかもしれない君に
4月からは社会人になる君に、エールを送りたい。

そもそも私は、自作を人の手に委ねることを苦手としてきた。
全部自分でやらなきゃ納得いかない性分で
手伝ってもらうことがうまく出来なかった。
制作は、これまで独りで苦しんできたし、楽しんでもきた。
今自分のおかれている立場は、そんなことを伝えることかもしれないと
心機を新たに一転して、無理から頼んだり口説いたりしてみる。
楽しく苦しいところを見せるのである。あえて。
上から、ああしろこうしろ、駄目だ、よくないなんて
百回云ったところでそれは体感にはならない。実感出来ないだろう。
百聞は一見に如かず というが、
百回聞くより、一回見るより、行動して身体で覚えたことは百年忘れない。

そんなこんなして出来上がった作品
雪囲いの金具と羽目板の感じで、小学校を解体、反転出来るようにしている。
豪雪の冬に耐えるにはなくてはならない仕組みだが、
逆にいえば、窓が閉ざされる重い季節の到来でもある訳だ。

月曜からスタート。
by red-globe | 2010-03-07 03:26 | 制作